キクスイカミキリ  (菊吸髪切)   Phytoecia rufiventris 
分類:甲虫目・カミキリムシ科
食草:成虫、幼虫ともキク、ヨモギなどのキク科植物
害虫度:低★ 
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5月に食用菊を株分けをし、植替えして間もなく、先端が萎れているのが目につくことがあります。犯人はキクスイカミキリ。
成虫は体長10mm前後、黒くて前胸背部に赤い班紋があるのが特徴です。
春に成虫で現れ、新芽から10cmぐらい下に、産卵のため2段のリング状の噛み傷をつけます。
そのため、噛み傷の上部に水が吸い上げられなくなり、萎れてしまいます。
被害苗は、噛み傷の少し下から切取れば脇芽が出るので、被害を最小限にすることができます。
 
2014/5/22撮影
小さいですが、カミキリムシの特徴がよく出ています。
2014/5/23撮影
もって菊の上部が萎れています。
2014/5/23撮影
よく見ると、2段の噛み筋があります。間隔は約10mm。
この中に1個産卵します。
孵化した幼虫は茎の中を食い下がり、地際で蛹になり春に羽化します。
2014/5/23撮影
軽く折るだけできれいに分断します。
水を吸い上げる維管束が噛み切られ、上部が萎れてしまいます。
2014/5/27撮影
噛み筋の中央付近にたまごがありました。大きさ2.5mmぐらい。

2014/5/22撮影
普段は菊の新芽の中に潜んでいます。
気温が低い日は動きが悪く、簡単に捕まえられます。

2014/5/22撮影
体長10mmぐらいで触角が長いです。
2014/5/22撮影 title=
大きいのと小さいの。体格がかなり違います。
大きい方は13mmあります。
2014/5/22撮影
 黒い体、赤い班紋が目印です。
2014/5/22撮影
腹部はオレンジ色です。