ドクガ     Artaxa subflava
分類:昆虫綱・チョウ目・ドクガ科
食餌:幼虫は樹木、草、野菜の葉や茎 
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成虫は前翅長20mmぐらいの黄褐色のガ。幼虫は終齢で体長で30〜35oぐらい、黒にオレンジ色の斑紋がある背中が曲がったような毛虫です。
何れも体表に毒針毛と呼ばれる毒のある毛を持ち、直接ふれたり飛散した毛が皮膚に付いたりすると強いかゆみを引き起こします。
また、駆除した死骸や脱皮殻にも毒針毛が付着しているので注意が必要です。
樹木だけでなく、草や花、野菜の葉も食害します。畑では、花や雑草に群がっているのを時々見かけます。
野菜の被害はさほどないようですが、人的被害を受けることがあります。
雑草を刈っている時や支柱にする竹を切っている時に、飛散した毒針毛が皮膚に付いてひどい目にあったことがあります。
皮膚に付くと、蕁麻疹のような赤いブツブツが出て、激しいかゆみが出ます。
ドクガに限らず、チャドクガ等のドクガ科、マツカレハ等のカレハガ科の毛虫も毒針毛を持っているので要注意です。
公園や街路樹、花壇、自宅の庭にもいるので注意してください。
夏に成虫になって産卵、孵化した幼虫は翌春5月頃まで集団生活し、その後分散移動、蛹を経て成虫になります。
年1回発生、幼虫越冬。幼虫期間が長く、十数回の脱皮を繰り返して蛹になります。


孵化後、翌春の5月中旬頃までは集団生活、そして分散移動します。
長い毛、見るだけでかゆくなります。
集団の時に殺虫剤噴霧で退治してください。

黒にオレンジ色、背中が曲がっているような体形です。
体長は、30oぐらいでしょうか。

空豆の葉をモリモリ食べています。
もし、毒針毛が付いてかゆくなったら、皮膚をこすらず、薬を塗らず、まずはシャワーで流し落として様子を見てください。ひどい場合は皮膚科へ。

背中に瘤があるように見えます。色と形、誰でも識別できると思います。
見つけたら、なるべく風上に立って、割り箸でつまんで、毛が飛散しないように靴底で押しつぶしてください。もちろん殺虫剤を噴霧してもよいです。

成虫の♀です。成虫になっても要注意です。

黄橙色がきれいですが、翅に毒針毛を付けています。

捕まえました。前翅長は約22o。前翅に茶色の横縞があります。