フタスジナメクジ  (ナメクジ)   Meghimatium bilineatum
分類:腹足綱・柄眼(へいがん)(マイマイ)目・ナメクジ科
食草:広範囲にわたる 
害虫度:低★
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ナメクジは嫌われ者で、庭や畑の花や野菜を食べ被害を与えます。
代表的なのは、外来種のチャコウラナメクジと在来種のフタスジナメクジです。
和名のナメクジは本種フタスジナメクジを指しますが、総称名のナメクジと紛らわしいので、フタスジナメクジと一般的に呼んでいます。
名前は体の側面に黒褐色の線が2本あるからですが、背面の線を入れてミスジの方がピンときます。
たしかに真ん中の線が無い個体や薄く消え掛かっている個体もたまにいて、2本線が目立ちますが。
体色は淡褐色、眼と大触角は黒、体長は10pぐらいになります。

私の庭ではフタスジナメクジをほとんど見かけません。畑でも見ることは希です。
被害は圧倒的にチャコウラナメクジの方が大きいです。
年1回の発生し、春に産卵、孵化した幼体は秋までに成熟、土中や枯草などの堆積物の下で越冬します。


側面と背面の線は3本です。体長は約60mm。
ネバネバを残しながらゆっくり進みます。

前半身の拡大。
大触角と目は黒、体色は淡褐色、3本の線は濃褐色。

背中の線が点線になっています。
体長約65o、伸びると80oぐらいになります。

クヌギの木にも登ります。樹液目当てでしょうか。

頭部アップ、体長6pぐらい。ミズナラにて。

背中の線が太くはっきりしています。体長70oぐらい。

大触角の先端の目は、どんな風に見えるのでしょうか。 

大触角より下にある小触角は、味覚と臭覚を受け持ちます。