エゴノネコアシアブラムシ
分類:昆虫綱・カメムシ目・アブラムシ科
食草:樹木のエゴノキ、イネ科雑草のアシボソ 
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初夏にエゴノキからアシボソに移動、秋にアシボソからエゴノキに戻る興味深いアブラムシです。

エゴノキで越冬した受精卵が孵化し、無翅型の雌が生まれ、エゴノキの芽を吸汁します。その刺激で芽が変形し、枝先にバナナ房状のゴール(虫えい、虫こぶ)が形成され、この中で胎生単為生殖で増殖します。このゴールを猫の足に見立てて、エゴノネコアシといいます。
やがて有翅型が誕生し、7月になると虫瘤から飛び立ちアシボソに移動します。
アシボソでは、胎生単為生殖で無翅型の世代が繰り返されます。
秋になると有翅虫が羽化し、エゴノキへ戻り雌と雄の有性虫を産みます。
そして雌雄が結ばれ受精し産卵。この受精卵が越冬して翌春に孵化、再びこのサイクルを繰り返します。

似た生態のものに、ケヤキフシアブラムシ(ケヤキヒトスジワタムシ)、ヌルデシロアブラムシ、トドノネオオワタムシなどがあります。

エゴノキとアシボソには害を及ぼすでしょうが、野菜には影響ないと思われます。

エゴの枝先に2.5cmぐらいの虫えいが。
これがエゴノネコアシです。
 

 1つの房を開いてみると、アブラムシがいました。

白い蝋をまとった1匹の2〜3mmぐらいの親と小さな子がたくさん見えます。 

全ての房に同じように入っています。やがて有翅虫が誕生しアシボソに移住します。 

一見カイガラムシと見紛うアシボソで増殖した無翅虫。

無翅虫だけですが、秋になると有翅虫が誕生し飛び立ちます。