アカウシアブ Tabanus chrysurus
分類:昆虫綱・ハエ目・アブ科
食性:樹液や花蜜(メスは繁殖時に吸血)、幼虫は湿地でミミズやカタツムリ等
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成虫は吸血アブ類では一番大きく、体長は30o近くあります。畑でも夏の朝に時々見かけます。
大きいハチのような羽音をたてて、すごいスピードで飛びます。
普段はオス・メス共、樹液や花の蜜を餌にしていますが、メスだけは繁殖のために吸血します。
二酸化炭素に寄り集まり、油断すると突撃され、ナイフのような鋭い口器で皮膚を切り裂き唇弁で吸血します。
日本の吸血アブは他に、イヨシロオビアブ(メジロアブ)、ウシアブ、シロフアブ、キンイロアブ、ヤマトアブ等がいます。
スズメバチは触らぬ神に祟りなしですが、吸血アブはストーカー、しつこくつきまとわれますのでご注意を。
 

支柱に停まる♀のアカウシアブ。
スズメバチに似ていますが、胴はくびれが小さく寸胴に見えます。
大きさは約30o。

写真を撮った次の朝に、牛と間違えられて右耳の近くをやられました。刺された所の激痛と右側の頭痛がひどく、退去を余儀なくされました。
半世紀以上前、子供のころよく刺されたメジロアブより数段上の痛みでした。

切り裂きジャック。
皮膚を切り裂くナイフのような黒い口器。本当に痛いです。