ガザミグモ   Pistius undulatus
分類:クモ綱・クモ目・カニグモ科・ガザミグモ属
食餌:昆虫類
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葉上で長い2脚を大きく広げて待ち構え、チョウやハエなどを捕まえる待機型のクモです。
体長は♀が9~12㎜、♂は小型で5㎜前後です。♀の腹部は台形型、これが識別ポイントです。
全体が淡~濃褐色ですが、後ろの2脚は淡い黄茶色をしています。
初めは風見蜘蛛(カザミグモ)と名付けられたそうですが、カニグモ科に属するので蝤蛑蜘蛛(ガザミグモ)に変更されたとのこと。
蝤蛑(ガザミ)の別称はワタリガニ。ワタリガニの甲羅は扇のような菱形で、ガザミグモの形態と違います。
個人的にはカザミ(風見)グモのほうがピンときます。じっと待機している様子は、風見しているようにも見えるので。
   

エノコログサの葉を巻いて作った巣を抱えた♀。
体長は約11㎜。この中に卵が入っています。

離れずにわが子を守っています。

2日後も巣を抱えいます。
後の2脚は淡い色です。

3日後も5日後も同じように。
育児放棄しません、すごいです。