ゴミグモ   Cyclosa octotuberculata
分類:クモ綱・クモ目・コガネグモ科
食餌:昆虫類
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褐色、黒、淡茶色などが織りなす複雑な模様をしているクモです。
体長は、♀は約15o、♂は約10o。
一番の特徴は、円網の中央部にある縦の太い隠れ帯。
帯は、蛾など昆虫の食べかすや自身の脱皮殻、枯葉片等でできています。
卵嚢もこの中に作ります。この帯に紛れ隠れて獲物を待ちます。

クモの形も複雑で、どう見てもゴミ溜まりにしか見えません。
名前はそのものズバリですが、ちょっとかわいそう。
昆虫や雑草の中には、「気の毒に」と思う名前がたまにあります。
越冬態は幼体、春に成体になって春〜初夏に産卵、1ヶ月以内で出嚢します。

 

隠れ帯と同化した♀、怪獣が隠れているようです。
クモの姿を認識するまでには、時間がかかります。

身近な所にもいますが、クモ姿を見つけられるでしょうか。

下側の黄土色は卵嚢で、表面にゴミをくっつけています。

動かないでいると、やはりゴミにしか見えません。

動き出したところを横から。お尻はうえ、頭は下です。

後斜めから。これだったらクモだと分かります。