オカモノアラガイ  (陸物洗貝)  Succinea lauta
分類:腹足綱・柄眼(へいがん)(マイマイ)目・オカモノアラガイ科
食餌:落葉、腐植物、鳥の糞等
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オカモノアラガイはカタツムリ等の陸生貝の仲間で、かわいい姿をしています。乾燥に弱く、水辺に近いジメジメした草かげに生息しています。
色は軟体部、殻ともにベージュ色で、殻頂は少し黒ずんで見えます。殻は透けて見えるほど薄い卵型で、殻径14o、殻高は23oぐらいでしょうか。
私の畑で見かけるのはまれですが、川や沼も近くになく、どこから来たのか、どこに住んでいるのか不思議です。

さて、オカモノアラガイと寄生虫のロイコクロリディウムとの関係は、興味深いものがあります。
ロイコクロリディウムの最終宿主は鳥、中間宿主はオカモノアラガイで、繁殖のために両者を利用する様子は驚きに満ちています。

寄生虫ロイコクロリディウムの卵が入った鳥の糞をオカモノアラガイが食べます。
孵化し幼虫になり、大きくなってオカモノアラガイの大触角に移動し、鳥を引き寄せるため激しく動きます。
そして鳥に食べられ、鳥の体内で産卵します。卵が入った鳥の糞をオカモノアラガイが食べます。


ネギについていました。何とも可愛らしい姿です。

ネギには食痕がありません。食べていません。
野菜の被害はないと思います。

触角の感じは、カタツムリと同じです。
殻頂は少し黒ずんでいて、体層はとても大きい。

キュウリの葉の裏に、オカモノアラガイの幼体が。 

殻径約4mm、長さが約7mm。可愛いです。

半透明な体と触角、美味しそうに見えます。

ニラに下向きについています。
殻高は25oぐらいです。