カブラヤガ(ネキリムシ)   Agrotis segetum
分類:昆虫綱・チョウ目・ヤガ科・モンヤガ亜科
食草(幼虫):広範囲にわたる
害虫度:高★★★ 
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幼虫は、いろいろな野菜苗を根元から切断する大害虫です。タマナヤガと共にネキリムシと言います。
切られた苗の根元付近の土の中を探ると、太った幼虫が丸まって出てきます。
タマナヤガと合わさって、春から秋まで老若幼虫による被害があります。

成虫は前翅長20mmぐらい、夜に飛来するのでなかなか退治できません。
卵も1〜2個ずつ雑草や野菜の茎葉に産み付けられるので発見が難しいです。
苗が根元から切られる被害が出て、初めて存在に気が付きます。
年に3回程度発生、中齢〜老齢幼虫で越冬。タマナヤガ共々厄介な重要害虫です。 

 

切られた野菜の根元を掘ると出てきました。

ダイコンの地際に食い入っています。

ネギの土寄せしていると、出てきました。カブラヤガとしましたが、タマナヤガの方かもしれません。

前翅長18mm、タマナヤガと似ています。

10/7、土の中から採取した20mmぐらいの蛹、くねくね動きます。
この蛹を羽化せせることにします。


10/22羽化しました。前翅長18mm、元気です。
これから産卵、幼虫が越冬します。