オオタバコガ (大煙草蛾)   Helicoverpa armigera
分類:昆虫綱・チョウ目・ヤガ科
食草(幼虫):広範囲にわたる
害虫度:高★★★ 
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幼虫は茎の中に入って折ったり、実の中に食い込んだりと大変な悪さをします。
ピーマン、トマト、インゲン、オクラ、キクなど広範囲に被害を及ぼします。
幼虫の色は、緑、茶色、灰色と様々ですが、形や模様は共通しているので識別できます。
成虫は開張30mmぐらいで、ツメクサガの色彩をぼかしたような感じです。
夜に飛翔し、卵を分散して葉上や茎に1個1個産み付けます。卵の大きさは、直径0.4〜0.45mmぐらいでかなり小さいです。 
 

ミニトマトの葉上の卵。産卵直後は白っぽく、だんだん茶色くなります。目を凝らさないと見えない大きさです。

卵の直径は約0.4mmで、拡大すると栗きんとんのようで美味しそうです。

偶然撮影した寄生蜂のタマゴコバチ(キイロタマゴバチ)、オオタバコガの卵に産卵しようとしています。
世界最小の昆虫は、チャタテムシの卵に寄生するホソハネコバチの1種で、体長は約0.14mmだそうです。
昆虫の世界も生存競争が激しく、神秘的です。

体長30mmぐらいの終齢幼虫。特徴がよく出ています。
 

スマートでこんな色の幼虫もいます。
30mmぐらい、ミニトマトで。

これもオオタバコガです。体長15mm
ぐらいの幼い幼虫。

こんな幼虫もいます。色は違えど形は同じ。

ニラの花にも。いろいろな野菜に悪さします。

ミニトマトに食い入っている中齢幼虫。  

前翅長16mm、日中はなかなか見ることはできません。
ようやくギャングの親の顔が見れました。

朝、シソの実にいました。

 飼育幼虫が土にもぐり蛹になったものを掘り出しました。大きさ17mmぐらい、腹面の画像です。ストレスのためか、羽化できませんでした。

背面です。尾部先端には1対の針のような突起があります。元気にくねくね動きます。

9/1採取した終齢幼虫。
これを飼育して、羽化したいと思います。

9/1に採取した幼虫が9/3に土にもぐり、9/19の夕方に羽化しました。飼育箱の中を元気に飛び回っています。

羽を広げたところです。ツメクサガに、とても似ています。前翅長は約15mm。眼は黄緑色できれいですが、眼光鋭く怖い感じです。

元気です。

4つまとめ産み。
直径は、0.4〜0.45o。