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師走の秋田の雪景色 12月29日
通いなれた日帰り温泉への道、秋田市雄和(ゆうわ)は雪景色。
辺りの風景を見ながら、ゆっくりと誰も通らない道を進みます。
なにげない平凡な風景ですが、いつも晴ればれとした気持ちにしてくれます。

遠景の山は、左に太平薬師(たいへいやくし424m、二等三角点)、右に寄り添うように高尾山(たかおさん383m)。
さらに右に尾根をたどると、220m峰と続きます。山のふもとは雄和女米木(めめき)。
高尾山の山頂近くには3本の通信鉄塔があり、山座同定に役立っています。
因みに、東京八王子の高尾山は標高は599.3m、今は大混雑しているようです。
裏高尾から高尾山~景信山、そして地図にない尾根道を裏高尾まで下る周回コースは静寂です。


雄物川左岸から、対岸の雄和種沢(たねざわ)方面を望みます。


雄和新波(あらわ)方面、この先に目指す温泉があります。
どこにでもある、平凡な伸びやかな秋田の冬景色です。


潟上市のブルーメッセあきた 12月19日
観賞温室に入ると、手入れの行き届いた花々が出迎えてくれます。
さらに進むと目指すポインセチアタワーが。高さは4mほど、毎年デザインが変わります。
今年はシンプルに3色のポインセチア3段積み。毎年楽しませてくれます。
色とりどりのシクラメンやポインセチア、セージやアネモネなどの寄せ植えのセンスもよく、
毎年感心させられます。何かと気ぜわしい中、ほっとしたひと時です。

高さ4mほどのポインセチアタワー、てっぺんでサンタさんが踊ります。


寄せ植えと玉乗りスノーマン。


観賞温室の外は冬景色・・・春になるとチューリップ、夏はひまわりやブルーサルビアなど花いっぱい。


玉川中流の神代ダムと抱返り渓谷 10月24日
紅葉には少し早いですが、角館経由で神代ダム湖(神代調整池)と、その下流にある抱返り渓谷に行ってきました。
神代(じんだい)ダムは玉川水系の四つのダムの一つで、他の3つのダムと同じ重力式コンクリートダムです。
抱返り渓谷(だきがえりけいこく)は玉川中流の約10㎞の渓谷で、左岸に沿って遊歩道が続いています。
遊歩道は夏瀬温泉のつり橋まで続いていましたが、現在は回顧の滝(みかえりのたき)付近から先は通行止めになっています。

夏瀬温泉(なつせおんせん)まで約3㎞手前の分岐点を右に下ると、左側に丸い池のような神代調整池が現れます。
神秘的な調整池を左に見ながら進むと、神代ダム管理棟に着きます。
残念ながらこの先は進入禁止です。


分岐点まで戻り、夏瀬ダム方面に進みます。夏瀬温泉までの車道の右手には、神代調整池が見え隠れします。


神代調整池対岸からの神代ダム。
1940年に竣工した重力式コンクリートダムで、ダム天端から立ち上がったゲートピア上の通路は
壁で囲われています。



抱返り渓谷へは、第1駐車場から神の岩橋を渡って玉川左岸の第2駐車場、ここから先は遊歩道を進みます。
抱返りの由来は、すれ違うときに抱き合うようにして回り込まなければ通れないほど狭い山道だったからとか。



歩いてきた遊歩道を振り返ります。
今は整備された遊歩道で楽にすれ違うことができ、残念ながら抱返る必要はありません。



歩道の左下にはエメラルドグリーン?の玉川が、どこまでも寄り添うように続いています。


何度も振り返って見たくなる滝、回顧の滝(みかえりのたき)は渓谷一番の見所です。
小滝(左画像)を見ながら木橋を渡って右に登れば、迫力の回顧の滝に着きます。
落差は約30mで、2段になって落下しています。同じ名前の滝は栃木県那須塩原にもあり、落差は約55mだそうです。
第2駐車場から回顧の滝までの歩程は30分弱で、この先の「飯村少年弔魂碑」近くから通行止になっています。
弔魂碑は、1935年紅葉時期に友達や妹と4人で訪れ、転落した妹を助けようとして命を落とした飯村秀二少年の冥福を祈って建てられたものです。


12年ぶりの男鹿半島巡り 9月14日
用事を済ませた後、久しぶりの男鹿ドライブ、五社堂~入道崎~八望台を巡りました。
五社堂の目的は旅する蝶「アサギマダラ」、12年ぶりに再会しました。
入道崎はなだらかな草原の台地で、シンボルの入道埼灯台、荒々しい海岸が魅力です。
八望台は美しい戸賀湾、神秘的なマール湖、寒風山などが一望できます。

五社堂駐車場から緑に染まるような樹々の下、鬼が積んだという石段を上ります。
やがて赤い鳥居が見えてくると、五社堂まではあとひと頑張りです。



姿見の井戸を左に見て進むと、木立の向こうに赤神神社五社堂が現れます。
5棟の社殿からなる五社堂は江戸時代中期に建てられ、1990年には国の重要文化財に指定されたとのことです。


ヒヨドリバナに群れるアサギマダラ(Parantica sita)とクモガタヒョウモン(Nephargynnis anadyomene)
姿見の井戸付近にヒヨドリバナの小群落がありますが、前より自生範囲が狭くなったような気がします。
目的のアサギマダラが4頭、静寂の中、気持ち良さそうに音もなく緩やかに舞っています。
時々ヒヨドリバナにぶら下がるようにとまり、長い口吻を伸ばして蜜を吸います。
アサギマダラは春に北方に移動し、夏は涼しい山地の樹林や草原、高山に滞在、夏が終わる頃に南下を始めます。
成虫は長距離を飛翔でき、海を渡り2000㎞以上も移動することがマーキング調査により明らかになっています。
成虫期間は約4ヶ月で、年3回ほど世代交代します。越冬態は幼虫で、南関東以西の暖かい地方で冬を越します。
幼虫の食草はキジョラン、ガガイモやイケマなど、成虫はフジバカマやヒヨドリバナ、オカトラノオなどの花蜜。
成虫の開帳は11cm前後でアゲハよりやや大きく、名前は翅が浅黄色(あさぎいろ:淡い水色)によります。



緩やかに起伏する刈り込まれた草原に立つ白と黒の横縞の灯台は、まさに入道崎のシンボルです。
入道崎灯台は1951年に改築され、今の姿になりました。高さは約28mで、上から水島や荒々しい海岸線を一望できます。
灯台資料展示室が併設されていて、料金は300円(小学生以下無料)です。
灯台の南に北緯40度のモニュメントが設置されていますが、どうせなら、各石柱のスリットを結ぶ線を
北緯40度線に合わせた東西方向にすべきだったと思います。
どうして南北にしたのか、疑問です。


入道崎台地からの海岸線と水島。
入道崎から見下ろす海岸は荒々しい岩場です。標高差は20mぐらいでしょうか。
水島は入道崎の北500mにある「少しの風でも波に隠れそうな」平べったい島で、標高1m、周囲2kmほどの岩礁です。



八望台からの西側展望。眼下に二ノ目潟と戸賀湾を望むことができます。二ノ目潟の直径は約400m、深さは約11mです。
単成火山噴火口の戸賀湾、一ノ目潟、二ノ目潟、三ノ目潟は水蒸気爆発で形成されたマールと呼ばれる爆裂火口です。


北東を向くと、一ノ目潟と大きく弧を描いて遥か彼方に続く海岸線が見渡せます。
一ノ目潟の直径は約600m、深さは約44mで、国指定の天然記念物に指定されています。


7月になった畑の様子 7月9日
秋田は夏本番、毎日のように暑い日が続いています。
暑さ対策で畑に出るのは早朝と夕方ですが、不耕起畑の野菜と草はとても元気です。
ズッキーニとキュウリは採れ始め、ジャガイモ、ミニトマトはもうすぐです。


日当たりのよい畑Aは、なんでも気にしないで栽培できます。
連作障害が出やすいと言われるミニトマト、ナスを敢て連作しています。



日当たりの悪い畑Bは、どうしても毎年同じような野菜になります。
エンドウ、インゲン、八丈オクラ、ユウガオやトウガン等のカボチャ類、ニラ、ニンニク、ナガイモ、菜花類、レタス、春菊は大丈夫。
ナス、キュウリ、ピーマン類、ジャガイモ、大根はなんとか。


カメラ片手にぶらりと散歩 5月16日
きれいに咲いていたはずの春の花は、気が付けば早くも終わりを告げています。
季節の移ろいを感じつつぶらりと散歩、たくさんの野花を見ることが出来ました。
風に吹かれ揺れる野花の撮影は難しい、久しぶりに実感しました。



畑周辺の野花:忘れな草、セイヨウキランソウ、クサノオウ
ムラサキサギゴケ、カキドオシ、ツボスミレ
ハルジオン、タンポポ、タンポポ綿毛
オニノゲシ、ヒメオドリコソウ、シロツメクサ


畑の野菜・花:イチゴ、カモミール、都忘れ
ネギ、つぼみ菜、大根



庭の野花:オダマキ、スズラン、マツバトウダイ
ジエビネ、翁草の綿毛、ノコギリソウのつぼみ


いつもの山菜の山でお弁当 4月30日
タラノメ、ハリギリ、コシアブラ。ゼンマイ、ワラビ、ウド・・・。いつものお気に入りの場所。
お昼は、西に開けた高津森山々頂でお弁当。あと何年ここに来れるだろうか。


テーブルとベンチがある高津森山々頂 215m


高津森山からの展望、男鹿半島の本山


八郎潟の東部承水路を望む


畑の桜、満開~散りはじめ 4月21日
畑の周りには春の花木、コブシと桜があります。
一足早くキタコブシが、続いてソメイヨシノが咲きます。
暖かい晴れの日が続き、桜が満開になったと思ったら今日は散りはじめです。
華やかさもつかの間、散っていく桜に、はかなさ、潔さを感じます。



御所野の早春の野草 4月10日
御所野の野草ですぐ思い浮かべるのは、水芭蕉(ミズバショウ:Lysichiton camtschatcensis)。
唱歌の「夏の思い出」に尾瀬の水芭蕉が登場しますが、尾瀬の見頃は5月中旬~6月初旬。
御所野総合公園の水芭蕉の見頃は4月初旬~中旬。暖かい日が続いたせいか今は盛りが過ぎた感があります。
水芭蕉は、シュウ酸カルシウム等の毒成分を含みますので、汁が皮膚につくとかぶれます。ご注意を。







カタクリ(Erythronium japonicum Decne)も御所野に自生しています。
恥ずかしそうに下を向いた可憐な姿から、花言葉は「初恋」。
御所野の自生地では徐々に増えているような気がします。見頃は4月中旬。
まだ花をつけない片葉のものがたくさんありますので、踏みつけないようにご注意を。
片葉の若苗は、花を咲かすまで5年ぐらいかかります。見守りましょう。
片栗粉は、元々はカタクリの球根をすって取出したもの。





ラッパスイセン(Narcissus pseudonarcissus)もよく見られます。
全草有毒で、リコリン、タゼチン等のアルカロイドを含みます。
ニラと間違えて食べる事故が、毎年のように起きています。
若葉のころは、ニラと並べてじっくり見ても区別がつきません。



角館の冬景色 2月14日
桧木内川堤や武家屋敷の桜並木は、花も葉っぱもない裸の木。
桜が咲いていない角館の冬は、人影もなく寂しい限りです。
早く厳しい冬が終わってほしい!早くコロナが収束して欲しい!

桧木内川右岸から望む桜並木。橋は古城橋(ふるしろばし)


人影もない武家屋敷通り。いしばし民芸、樹の下やよしなり付近。
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