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人工島「道川漁港」 10月30日
久しぶりの青空の下、砂浜から橋を渡って人工島へ。
ここは道の駅岩城ウミヨコ近くの道川漁港(島式漁港公園)です。
なんと、海の上に人工の島を作って漁港にした場所です。日本には何ヶ所かあるようです。
この島は、空から見ると、まるでワイングラスにストローを入れたような形をしています。
漁港は南向きに、北側は北西風による高波を防ぐ防波堤と大きな消波テトラが配置されています。
北側の防波堤やテトラの上で釣りをしている人を見かけました。釣りスポットになっているようです。


道川漁港に行くには、ワイングラスの脚(ステム)に当たる岩城アイランドブリッジを渡ります。橋の長さは約350mです。
画像は、道の駅エリア内にあるレストラン ケベックから撮影。



歩道の手すりを乗り越えて、テトラポットの上に立つのは危険です。バランス崩して隙間に落ちれば大変。


南側が開けた道川漁港は、防波堤で抱かれる様に囲まれています。


人工島から見る立派な岩城アイランドブリッジ。
岩城温泉港の湯に入ってから帰途につきます。Na-塩化物強塩泉、秋田県人500円、第2水曜日休館。


冬鳥ミヤマガラス渡り来る 10月23日
毎年10月になると、大陸からミヤマガラスが集団で渡ってきます。
温暖化の影響でしょうか、秋田でも20年ぐらい前からよく目にするようになりました。
大きさはハシボソガラスよりやや小さく、くちばしが淡灰色しているのが特徴です。
今年は田んぼだけでなく、畑に大群で押し寄せて来て、落花生などに大きな被害を与えています。
私の畑の落花生は、ハタネズミとコガネムシ幼虫に食べられていますが、カラスによる被害はありません。
ナスやマリーゴールドと混植、防鳥糸張り、アナグマ対策の木酢液、が効いているのでしょうか。
日本で見れる黒いカラス大きい順。ワタリガラス、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ミヤマガラス、コクマルガラス。


10月以降に、電線に大群で止まっているカラスは、ミヤマガラスだと思います。
20年ぐらい前から、八郎潟や沿岸部でよく見られる光景です。コクマルガラス、ハシボソガラスが混じることもあります。



田んぼで落ち穂を食べるだけにして、畑には来ないで欲しい。畑での対策は、目立たない防鳥糸張りが効果的だと思います。
それにしても、名前のミヤマ(深山)ガラスはピンときません。ハシジロガラス、タイリクガラス、タビガラスとかの方が。


何十年ぶりの十六羅漢岩 8月31日
国道7号線バイパスが開通してから通ることもない十六羅漢(じゅうろくらかん)、忘却の彼方になっていました。
いざ踏み入れると見覚えのある風景が広がっていて、何十年前にタイムスリップしたような感覚です。
場所は山形県遊佐町吹浦(ゆざまちふくら)、鳥海山噴火の溶岩が流れ下ってできた小さな舌を出したような岬にあります。
十六羅漢像は、海禅寺(かいぜんじ)の寛海(かんかい)和尚が江戸末期~明治初年にかけて溶岩に刻んだ22体の半身仏像です。
それにしても記録的な暑さが続いて日射が厳しく、半袖の腕肌がジリジリ、とても長居できません。









第17回 秋田ふき刈り体験 6月4日
「雨が降っても唐傘などいらぬ」と秋田音頭で歌われている秋田ふきの刈り取り体験は、
仁井田本町の佐藤さんの畑で開催されました。
雨の心配がありましたが、約100名の方が参加されました。
山菜のフキより圧倒的なジャンボサイズ、きんぴらにして食べたいと思います。


大きな葉がひしめき合っています

林立する秋田ふき、まるで森の様です

畑の周囲は、防風用のよしずで囲われています


大潟村の菜の花 4月28日
久し振りに菜の花ロードを通りました。県道298号線の両側に黄色いじゅうたんが約11㎞続きます。
ソメイヨシノは早々と散り、今は八重桜が共演しています。
子供のころは八郎潟は日本で2番目に大きな湖、内心誇らしく思っていました。
1957年から干拓が始まって、1964年に大潟村が誕生しました。
八郎潟で遊んだ思い出、今の大潟村の姿、つくづく時の流れの速さを感じます。
あっという間の60年!


菜の花ロードは約11km続きます。桜はソメイヨシノが散り、八重桜が咲いています

鯉のぼりと菜の花

ホテルサンルーラル大潟の北側には、菜の花畑が広がります


快晴の日、人影鳥影のない池沼巡り 3月5日
気持ちを新たにして目を向けると、いろいろな発見や忘れていたことに気づかされたりします。
長い間気にも留めなかった蓮沼、浅内沼、小友沼、久しぶりの訪問です。
直前までいた冬鳥は北帰行、人影もなく今が一番静かな時。

竜神・蛇神伝説の蓮沼(はすぬま)
八郎潟の北端から北に約3㎞にある蓮沼は、南北300m、東西900mほどの沼で、南側から全景を眺めることができます。
西には簡素な蓮沼神社があり、鳥居と石碑(大正14年福川村)、白い標柱があります。
 標柱は「菅江真澄の道 蓮沼」で、「あげまきが露のいとまもあらで刈り おしね刈りなり里のおとめ子」と記されています。
子供のころに雨乞い祈願を見た記憶があり、白いものを纏った人が、左からゆっくりと沼の中ほどまで泳いでいたシーンは鮮明です。
記録によれば最後の雨乞いは昭和32年7月5日、当時5歳、何故そこに居たのか一人で来たのか、泳ぐシーン以外は記憶のかけらもありません。


能代市最大の沼、浅内沼(あさないぬま)
平面的な大きな沼で周囲約4.4㎞、南北1.8㎞、東西800mほどあります
沼の南端から八郎潟まで、水路が続いています。その距離6㎞ほどでしょうか。
大昔、通学バスからいつも見ていましたが、今回生まれて初めて西側岸辺に立ちました。


すっかり静かになった小友沼(おともぬま)
小友沼は江戸時代前期の1675年に、農業用溜め池として造成されました。
冬の渡り鳥の中継地として全国的に知られ、面積は55ヘクタール前後、南東の奥はヨシ原湿地帯になっています。
 沼の西方の浮島には龍神社があり、目を凝らすと小さな鳥居を確認できます。
主な渡り鳥はほとんど旅立ち、近くの田んぼでハクチョウの小さな群れが見られるぐらいです。


白いきらめきに誘われて 2月11日
ことし最高の青空ときらきら光る新雪に誘われて、今年初の逍遥。
一夜明けの新雪は10㎝ぐらいでしょうか。さらさらの軽雪を足で舞い上げながら、静寂の中を進みます。
  結晶をまとった樹々に目をやりながら、かすかな道跡をぶらぶらと、気持ちいい朝です。

自宅前の道も白化粧


木柵に囲まれた弥生っこ村の竪穴住居


御所野総合公園ピノキオランド付近の樹々


冬の田んぼはマガンの大衆食堂 1月17日
冬になると多くのガンが、食べ物を求めてシベリアから日本に渡って来ます。
移動距離は片道約4000km、北海道~秋田~宮城、新潟や金沢へ毎年子連れで渡ってきます。
八郎潟やその周辺は、マガン、ハクガン、ヒシクイ、シジュウカラガンの日本最大級の中継地です。
夜間は八郎潟や小友沼(おともぬま)などの湖沼、日中は水田に移動し落穂などを採食します。
こっそりと姿を変えて群れの中に入り、1、2年一緒に行動したいとか、つい思ったりします。
どんな風景が見られるでしょうか、はたしてシベリアに行って無事戻ってこれるでしょうか。


井川町の水田はマガンづくし。
危険を察した敏感な1羽が飛び立つと、周りも一斉に飛び立ちます。



八郎潟町の水田では、マガンの群れの中にハクガンが混じっていました。
マガンは全長約75cm、翼開長約1.5m、ハクガンは全長70㎝でやや小さいですが、白いので目立ちます。



三種町の水田では小規模な群れ、マガンが周りを気にしながら落穂を採食しています。