林道を歩くといろいろな花が咲いています。身近な花、珍しい花、名も知らぬ花。 秋田季節巡り戻る

それぞれ可憐でたくましく、個性豊かな花々に出逢います。

2005年5月31日   山菜を採りながら撮影 (谷山林道にて)

エンレイソウ
エンレイソウ (延齢草)
まるで緑の扇風機。形、名前、一度覚えたら忘れない花
です。ユリ科で茎は直立し枝を出さず、高さ30cm前後。
仲間にシロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)、
オオバナノエンレイソウがあります。
弱い毒草ですが美味しいとのこと。
ちょっと気持ちが揺れます。危険、危険!


ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ (深山唐松)
キンポウゲ科で背丈30〜80cmで白い花をつけます。
花が唐松の葉に似ているからカラマツソウとか。
葉は同じくキンポウゲ科のオダマキに似ています。
見分けがつきにくいのにカラマツソウがあります。
違いは、カラマツソウの方が背が高く、
葉柄(ようへい)の基部に托葉があります。


コンロンソウ
コンロンソウ (崑崙草)
湿り気のある所に生え、山に行くとよく見かけます。
背丈50cm前後で、白いかわいい花を多数つけます。
花の形は十字形で、菜の花と同じアブラナ科。
なるほど、納得です。

ニリンソウ
ニリンソウ (二輪草)
普通2本の長い柄を出して、径2cm前後の白い花を
つけ、明るい林内で群生していることが多いです。
キンポウゲ科は、ほとんどが毒草ですが、
これは山菜として食べられます。
でも怖い怖い。猛毒のトリカブトの若葉に
似ているで、要注意です。


シャク
シャク
セリ科で湿り気のある所に生え、背丈は1mぐらい
になります。茎の先にたくさんの花序を出し、小さな
白い花をつけます。若苗は山菜として利用できます。
似たのに同じセリ科の猛毒のドクニンジンがあります。
ドクニンジンの茎には、黒ずんだ斑点があるので
区別できますが、細心の注意が必要です。

タニウツギ
タニウツギ (谷空木)
スイカズラ科の高さ2〜3mになる落葉低木で、
日本海側に多く、秋田でよく見かける花です。
小枝の先端や、上部の葉脇にピンクの花をつけます。
仲間に、白花のシロバナタニウツギ、紅白の花を
つけるハコネウツギがあります。


ケナシヤブデマリ
ケナシヤブデマリ (毛無藪手毬)
スイカズラ科の高さ2〜4mになる落葉低木で、
ガクアジサイのような花を咲かせます。
他に似た花を咲かす木は、オオカメノキ(ムシカリ)、
ガマズミ、ヤマアジサイ、ツルアジサイ(ツルデマリ)、
イワガラミなどたくさんあります。
ガクアジサイに似た花ツアーも、楽しそうです。

ヤマツツジ
ヤマツツジ (山躑躅)
ツツジ科の1〜3mの落葉低木。緑の山道を歩いて
いると、ハッとする鮮やかな朱色です。
今まで山で出会った、レンゲツツジ、ミツバツツジ、
ムラサキヤシオ、ゴヨウツツジ、ヒカゲツツジなどなど、
山のツツジは大好きです。
高山に咲く、おなじみのエゾツツジ、ツガザクラ、
サラサドウダン、イワヒゲ、ミネズオウ、コケモモ、
ハクサンシャクナゲなどのシャクナゲ類もツツジ科です。
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