■ゆりの木トップ 戻る
野菜畑の昆虫☆2009年 ・無農薬野菜づくりのために虫を知る
 
 
無農薬野菜を作るには、畑に来る虫のことを知ることが大事です。害虫、益虫、被害の受ける野菜、被害程度、時期、天敵などなど。今年は手始めに写真を撮り、昆虫の名前を同定し、害虫・益虫の区別することにしました。
 気持ち悪い幼虫が野菜の味方だったり、きれいな虫が大害虫だったりと、驚くばかりです。今までは全く興味がない昆虫でしたが、その世界にはまりそうです。
          
 野菜の害虫と益虫の詳細はこちらから → 野菜畑の害虫と益虫

2009年10月の虫


冬に向かって、昆虫たちも準備を始めているようです。
10月に撮った虫たちを紹介します。

☆シマミミズ(益虫)
コンポストの中など、ジメジメ所に発生します。ハタケミミズは、畑の土をほじくると簡単に見つかります。無農薬畑にはたくさんいます。動物分類上は、昆虫でなく環形動物門貧毛綱(ミミズ類)に属します。

★ノコメセダカヨトウ幼虫(害虫)
畑の片付けをしている時に出てきました。大きさ25mmぐらい。黒いヨトウガといった感じです。ヤガ科ヨトウガ亜科に分類される害虫です。

★シロオビノメイガ幼虫(害虫)
長さ約17mm。普通は緑がかっていますが、花を食べているせいか赤っぽいです。ホウレンソウの害虫ですが、いろいろな植物を食べるようです。

・カンタン♀
もって菊の花にいました。大きさ16mmぐらい。♂の鳴き声は風情があります。普段はヨモギなどの草むらにいます。

★ワモンノメイガ(害虫)
丸い紋がある細長いノメイガ。止まった状態で長さ約15mm。幼虫は、アブラナ科野菜やホウレンソウ、クローバーを食害します。

★ナシケンモン終齢幼虫(害虫)
体長30mmぐらいの黒色型の終齢幼虫。白菜を食べていました。漢字は梨剣紋、梨以外にいろいろな植物を食べます。

★カブラハバチ幼虫(害虫)
ダイコン・ハクサイなどのアブラナ科に発生。青黒いビロードのような虫です。大きさ15mmぐらいで、触ると、ポロっと落ちて死んだふりをします。

★★★カブラヤガ幼虫(害虫)
白菜の若菜の根元が切られ、しおれていました。回りの土をほじくると、体長40mmぐらいの丸々太ったネキリムシが丸くなって出て来ました。

★モンシロチョウ幼虫(害虫)
体長35mmぐらいの終齢幼虫。そろそろ、蛹になる準備をしています。アブラナ科の植物を食べます。

☆セアカヒラタゴミムシ(益虫)
17mmぐらいのオサムシ科の甲虫。翅の中ほどが、赤褐色になっています。地面にいる甲虫類はすばしっこいです。

・コウカアブ幼虫(不快害虫)
コウカアブの幼虫はだんだん黒くなり、やがて蛹になります。嫌われ者ですが、腐食物を分解するという面では、益虫です。

★シロシタヨトウ緑型(害虫)
収穫後のミニトマトを片づけたときに、地面に丸まっていました。体長35mmぐらい、茶色でありませんが、シロシタヨトウの幼虫と思われます。

☆ウスアカクロゴモクムシ(益虫)
オサムシ科の12mmぐらい甲虫です。小さな芋虫などを食べます。逃げ足が速く、土の中にすぐ潜ろうとします。撮るのは難しいです。

★ナシケンモン若齢幼虫(害虫)
多種の植物を食害します。画像は脱皮間近な15mmぐらいの若齢幼虫で、モッテ菊にいました。擬態しているのでしょうか、ドクガと同じ配色です。

・ヒメジャノメ幼虫
イネ科、カヤツリグサ科を食害するそうですが、畑の被害はなさそうです。尻尾が2つに割れている20mmぐらいのかわいい幼虫です。


2009年9月の虫


オオニジュウヤホシテントウ、モンシロチョウ、オオチャバネセセリ、
シロオビノメイガなどが、まだ目につきます。
9月になって新たに撮った虫たちを紹介します。
虫も懸命、野菜も懸命、人も懸命・・・・季節は巡る

★イネキンウワバ(害虫)
開張約30mmミリ。前翅にある2つの白色斑紋が特徴です。夕方、マリーゴールドの花に止まっていました。幼虫は、イネ科の植物やキャベツなどを食害します。

★★フキノメイガ(害虫)
折れた本モッテの茎の中にいました。大きさ25mmぐらい。ダイズ、キュウリなども被害を受けました。本当に悪い虫です。

★ミツモンキンウワバ終齢幼虫(害虫)
シソの葉にいました。35mmぐらいの大物です。そっくりなイチジクキンウワバと区別がつきません。タマナギンウワバ、イラクサギンウワバも紛らわしいです。

★モンシロチョウ(害虫)
たくさん飛んでいるのに、撮るのが以外に難しい蝶。やっとつがいを撮りました。幼虫は、アブラナ科の植物を食べます。

★キアゲハ終齢幼虫(害虫)
ニンジンの葉っぱにいた、派手な芋虫。大きさは40mmぐらい。つつくとオレンジ色の舌のようなものを出して威嚇します。間もなく蛹になって、春にきれいなアゲハ蝶になります。

★★シロシタヨトウ幼虫(害虫)
草でも野菜でも、何でも食べるヨトウムシの仲間。シソの葉にいました。大きさ45mmぐらい、たくましいです。土の中で蛹になり、越冬します。

★★ヨトウガ幼虫(害虫)
イネ科以外の植物は何でも食べます。野菜畑の代表的な害虫です。土中で蛹になって、越冬します。

★★チャコウラナメクジ(害虫)
畑で、庭で、ひそかに狼藉を働いています。湿っぽい時に這い出て来て、光るネバネバの跡を残します。

・ヨツボシテントウダマシ
ハムシと見紛う大きさ、体型です。ハムシ科でなくテントウダマシ科で、大きさ5mmぐらい。雑草などの堆積場にいて、成虫も幼虫も、人に見られるとすばやく隠れます。野菜の被害はないようです。

★スジモンヒトリ中齢幼虫(害虫)
ナスの葉についていました。シソやホオズキなどの葉を食べます。ナスも好きなようです。

☆ミツバチ(益虫)
シソの花の蜜を吸いに来ています。花から花へ、ブンブンとせわしなく飛び回っています。

☆フタホシヒラタアブ(益虫)
10mmほどのハナアブがイヌタデの蜜を吸いに来ています。畑に来るヒラタアブの仲間は、とても多いです。

★キアゲハ幼虫(害虫)
キアゲハを時々見ていたので、やはりという感じです。中齢幼虫、体長25mmぐらい。ニンジンの葉についていました。

☆ニワハンミョウ幼虫(益虫)
斑猫、体長22mmぐらいの怖い顔の幼虫。畑の通路にあいた4mmぐらいの穴から、時々不気味な顔をのぞかせます。アリなどの小さな虫を食べてくれます。

★コアオハナムグリ(害虫)
体長15mmぐらいの白点がある毛深いコガネムシ。柑橘類に被害を与えます。成虫が土中で越冬します。

☆クロマルハナバチ♂(益虫)
体長20mmぐらいのずんぐりした毛深いハチ。♀は名の通り、黒いハチです。せっかちに花々を飛び渡っています。。

・キタテハ
大きめな蝶で、地色がオレンジ色の秋型。夏型の地色は黄色で、ちょっと地味です。野菜の被害は不明です。

・スジグロシロチョウ
モンシロチョウによく似た蝶です。名前の通り、黒スジがあるのが本種です。野菜の被害は不明です。

★タマナギンウワバ幼虫(害虫)
体長30mmぐらいの尺取り虫のような青虫。あまり虫がつかない、キク科のサニーレタスを食べていました。

☆ナツアカネ(益虫)
ナツアカネの♂。だいぶ赤くなりました。ノシメトンボ、アキアカネも見かけます。

★サンゴジュハムシ(害虫)
サンゴジュなど、スイカズラ科ガマズミ属の植物に被害を与えます。畑での害は不明です。体長7mmぐらい。

・ツマグロキンバエ
9月上旬よく見かけます。翅を折りたたんで止まり、眼の縞模様が個性的です。大きさ約7mm。

☆ヒメカメノコテントウ幼虫(益虫)
アブラムシを食べてくれます。成虫もよく見かけますが、撮るチャンスを逸しています。

★★ワタアブラムシ(害虫)
オクラの実で、トビイロケアリに守られていました。小さいですが、ウィルスを媒介する厄介な虫です。

オオアトボシアオゴミムシ(益虫)
コナガの天敵と言われています。ネギの近くにいました。ひょっとしたら、ネギコガやアザミウマも退治してくれているのかな.。

★イラガ(害虫)
派手なイラガの幼虫。柿や桜の葉を、几帳面に食べます。小さい頃、痛い目にあいました。オコジと呼んでいました。鳥の卵のような繭はおなじみです。

☆クサカゲロウの卵(益虫)
伝説の優曇華(うどんげ)の花と誤認されたと言われている、クサカゲロウの卵。ピーマンの葉裏についていました。


2009年8月の虫たち

引続き畑の虫を紹介します。8月に新たに撮影した虫たちです。
無農薬野菜畑は虫が多いです。
益虫害虫の区別、発生時期、被害作物、被害の程度などを知ることは、
農薬野菜づくりのための必須科目だと思います。

お盆が過ぎたあたりから、害虫の数が急に減っています。
日頃、目の敵にしていますが、なんとなくさみしくなった気がします。



☆アキアカネ(益虫)
体長40mmぐらいの赤とんぼ。畑に現れると秋を感じます。夕焼けこやけいの赤とんぼ 負われて見たのは・・・・・。ず〜と、追われて・・と、かん違いしていました。

・オオチャバネセセリ
前翅長20mmぐらいの蝶。眼がでっかく、愛嬌のある顔をしています。幼虫は、ササや、ススキなどのイネ科植物を食べるそうです。

☆ホソヒラタアブ(益虫)
体長10mmぐらいのきれいなアブ。腹部は、伝統こけしのロクロ模様で、横から見ると平たいです。

★シロオビノメイガ(害虫)
開張20mmぐらいのハングライダーのようなガ。草むらにたくさんいます。今のところ、野菜の被害はないようです。

キイロホソガガンボ
キスジガガンボともいいます。体長15mmぐらいの足がとても長い虫です。黒と黄色の体は、デザインされた工芸品を思わせます。

☆ヤブキリ♀(成虫は益虫)
翅端まで5cmぐらいある大きな虫で、ヤブにいるキリギリスの意。成虫は、ジ〜と鳴き、虫を捕まえて食べます。インゲンに来ていました。

・ベニシジミ
前翅長16mmぐらいのきれいなチョウ。近づいても逃げないので、撮るのは簡単です。食草はスイバ、ギシギシなどのタデ科植物なので、野菜の被害はありません。

☆ウロコアシナガグモ♂(益虫)
体長5mmぐらいの小さなアシナガグモ。♀は、うろこ状の紋様がきれいです。小さな虫を食べてくれます。

★ヒメヨコバイ(害虫)
体長4mmぐらいの薄黄緑色の虫。インゲンの葉の裏にいました。気配を感ずると、横ばいで葉の裏に隠れたり、飛んで逃げたりします。吸汁された葉は、点々と白くなります。

・コフキコガネ♀
体長30mm近い大型のコガネムシ。インゲンの葉に死んだようについていました。薄茶色のビロードのような産毛がだいぶ剥げています。

★★フキノメイガ幼虫(害虫)
折れたエダマメの茎に入り込んでいました。ピーマン、ナスもこの虫に茎を折られました。ゴミムシの幼虫が穴から茎の中に入り、フキノメイガを食べているのもありました。

★ブチヒゲカメムシ幼虫(害虫)
インゲンの葉の裏にいました。成虫とあまり似てなく、違う虫のようです。孵化は、卵のふたを缶切りであけるようにして出てきます。

・ツユムシ♀
体長35mmぐらいのキリギリスの仲間ツユムシ。緑色がきれいです。エダマメの葉にいました。畑に草が多いせいか、野菜の被害は今のところないようです。

★★★カボチャミバエ♀(害虫)
体長9mmぐらいの綺麗なハチ柄のハエ。カボチャを物色していました。撮るのに気を取られ、取り逃がしてしまいました。ミスジミバエ、沖縄で根絶されたと言うウリミバエやミカンコミバエもよく似ています。悪名高きミバエは、要注意です。

☆ナガコガネグモ♀(益虫)
再登場です。小さかった子クモが、1カ月ぐらいで20mmを超える大きさになりました。相変わらず同じような巣を張っています。

★ナカグロカスミカメ(害虫)
8mmぐらいのカメムシ。エダマメにいました。畑での被害の程度は不明ですが、稲の斑点米の原因になるそうです。

★★ネギコガ幼虫(害虫)
ネギにつくガの幼虫。5mmぐらいの小さな虫で目立ちません。よく見ると幼虫や繭が、ネギの表面についています。

☆シロホシテントウ(益虫)
5mmぐらいのかわいいテントウ虫。ウドン粉病菌を食べてくれます。キュウリの葉に、キイロテントウと一緒にいました。

☆キイロテントウ(益虫)
4mmほどのかわいいテントウ虫です。キュウリの葉のウドン粉を食べていました。カメラを向けると嫌がって歩き回ります。

・クルマバッタモドキ
体長40mmぐらいの地味なバッタ。イネ科植物を食草としていますが、ここの畑に被害はないようです。

・アオモンツノカメムシ
アスパラについていた、体長9mmぐらいのカメムシ。ウコギ科植物を食草とするそうです。畑での被害は不明です。

★★★オオタバコガ幼虫(害虫)
悪名高き害虫、再登場。トマトやナスの茎に穴をあけて折ったり、実の中に食い込んだりと、悪さをしています。

★オオトビスジエダシャク幼虫(害虫)
体長35mmぐらいの尺取り虫、アスパラガスにいました。今のところ、ほかには見当たりません。

★クサギカメムシ幼虫(害虫)
インゲンの葉にいました。成虫は、黒っぽい地味なカメムシですが、孵化したての幼虫は、赤や黄色と派手目です。

★モンキチョウ中齢幼虫(害虫)
モンシロチョウに似ますが、側面に白線が入るので区別できます。体長は終齢幼虫で30mmぐらい。成虫の♂は黄色ですが、♀はモンシロチョウに似ています。数はモンシロチョウより少なく、エダマメが好きです。

★マメドクガ幼虫(害虫)
体長35mmぐらいのケバイ毛虫。画像の下の方が頭です。インゲンについていました。マメ科が好きです。

★★ホソヘリカメムシ(害虫)
エダマメにつく、20mmぐらいの面白い形のカメムシ。捕まえようとすると、素早く飛びます。捕虫網でとっています。

★★フタスジヒメハムシ(害虫)
エダマメにつく3.5mmぐらいの小さなハムシ。成虫は葉や莢を、幼虫は土中で根粒を食べる厄介な虫です。

★ホシハラビロヘリカメムシ幼虫(害虫)
エダマメにつくホシハラビロヘリカメムシの幼虫。見た目は形がユニークでかわいいです。

★クロウリハムシ(害虫)
ウリ科が好きなハムシです。体長は6mmぐらいで、よく飛びます。カボチャの花にとまったところをパチリ。

★★ウリキンウワバ(害虫)
カボチャの葉を食べていました。黒い糞がたくさん落ちていたので発見できました。35mmぐらいで、尺取り虫のように動きます。気持ち悪い虫です。

★ウコンノメイガ(害虫)
糸でつづられたエダマメの葉の中にいました。今年は異常発生しています。4日間、巻かれた葉を取り除きました。

・コウカアブ(不快害虫)
体長20mmぐらいの黒いミズアブ。野菜には害を及ぼしていませんが、コンポストの周りを数匹飛び回っています。ハグロケバエと見紛います。

☆クロマルハナバチ♀(益虫)
画像は♀で、黒く毛深く腹の先が橙色しています。体長20mmぐらい。カボチャの花を飛び回っていて、受粉の手助けをしています。

☆ノシメトンボ(益虫)
アキアカネ、ナツアカネに似ていますが、翅の先端が黒ずんでいます。小さな虫を食べてくれる益虫です。

☆カマキリ中齢幼虫(益虫)
逞しい前足で、小さな虫を捕まえて食べてくれます。頼りになります。

☆ハリゲコモリグモ♀(益虫)
体長7mmぐらいで、卵のうを尻にくっつけて持ち歩きます。孵化してからも、しばらくの間、たくさんの子供を背中にのせて世話をします。逞しい母親です。

☆ヤマシロオニグモ♀(益虫)
遊びに来たのでしょうか、エダマメの葉の陰にいました。体長15mmぐらいの大きな怖そうなクモですが、虫を食べてくれる益虫です。

☆アマガエル(両生類)
35mmぐらいの小さなカエルですが、虫をぺろりと食べてくれます。家の庭にもたくさんいます。どこから来るのでしょうか。


2009年7月の虫たち

益虫、害虫。精一杯生きている野菜畑の虫たちを紹介します
目的の虫が見当たらなかったり、風が強く被写体が揺れたり、撮影の体勢が悪く手ぶれしたり・・・
小さな小さな虫を撮るのは難しい。畑仕事そっちのけで、ひんしゅくを買いました。

☆クサカゲロウ(益虫)
アブラムシを食べる益虫。体長1.5〜2cmで、きれいな薄緑色をしています。か弱い感じですが、頼もしい味方です。夏の畑で数は多く、ひらひら飛んでいます。

☆トラマルハナバチ(益虫)
一生懸命蜜を集めています。あの花この花とはしごしていて、野菜の受粉に役立っています。毛深い丸っこい蜂で、大きさは2cm前後。

☆クギヌキハサミムシ(益虫)
見た目は怖いですが、小さな虫を食べてくれる益虫です。体長15〜20mmで、石の下など暗いところが好きです。雑草を積んでおけば、その下に集まってきます。

★トホシテントウ(害虫)
オオニジュウヤホシテントウはたくさんいますが、星の数が10個のテントウ虫はあまり見かけません。大きさ7mmぐらい。つやがないテントウ虫は害虫です。

★★オオニジュウヤホシテントウ(害虫)
星の数が28個のテントウ虫。ナス科が大好きな害虫。このように、ジャガイモの葉を食べまくります。ナス、トマトやウリ科の野菜につきます。大きさ約7mm。

★ナガメ幼虫(害虫)
菜のカメムシ。ダイコン、アブラナなどのアブラナ科が好きです。危険を察すると葉裏に隠れます。幼虫は大小さまざまで、約3〜7mm、成虫は約9mm。

☆ナミテントウ幼虫(益虫)
アブラムシを食べる心強い味方。アブラムシが発生すると、何処からとも無く現れます。星の数はいろいろで、黒いタイプや赤いタイプがあります。

☆ナナホシテントウ幼虫(益虫)
グロテスクですが、アブラムシを食べてくれます。成虫は星が7つ、つやつやでかわいいです。いつもは見かけるのですが、今日は見当りませんでした。

★★アブラムシとトビイロケアリ(害虫)
いろいろな病気を持ち込むアブラムシとトビイロケアリは共存関係。ナスの葉の裏をガムテープでペタペタと。すると、このように簡単にまとめて取り除けます。お試しあれ。

★★コナガ(害虫)
ダイコンにつくガ。体長約8mmで細く、捕虫網からすり抜けてしまいます。幼虫は老齢で約10mm。葉裏を見ると、たくさんついていますが、雨のあとは少なくなります。

★★オオタバコガ幼虫(害虫)
大きさ約30mmで刺毛が生えていて、色は淡緑色〜褐色と個体差が大きいです。食欲旺盛で、多くの作物に被害を及ぼします。

☆クサグモ(益虫)
タナグモ科。葉っぱを利用して棚状の巣を作ります。巣の中にある漏斗状のトンネルで獲物を待ちます。大きさは約15mm。

★シャクガ幼虫(害虫)
シャクガ科の幼虫で4cmぐらいの尺取り虫。食用菊でブリッジしています。捕虫網で飛んでいるチョウやガを捕りますが、効果はないのでしょうか。

★★コメツキムシ(害虫)
コメツキムシの幼虫は、ハリガネムシともいいます。ジャガイモやダイコンに穴をあけます。長さ4cmぐらいでつやつやです。成虫は黒く、ひっくり返った後にパチッとはじけるように飛び起きます。

☆ナガコガネグモ幼体(益虫)
垂直の網の中心に、ジグザグに糸を張った隠れ帯の陰に隠れています。危険を感ずると、網を激しく揺さぶります。揺れが収まってから、パチリと。体長約10mm。

★ホシハラビロヘリカメムシ(害虫)
名の通り、腹にヘリがついている様なカメムシ。枝豆につきます。大きさは14mmぐらい。ハラビロヘリカメムシとの区別は難しいです。

★ウメスカシクロバ(害虫)
花の蜜を吸いに来たのでしょうか、インゲンにいました。大きさ約15mm,、黒い羽が透けて、高貴な雰囲気があります。幼虫は毒毛虫で、バラ科の植物を食害します。

ジュウシホシクビナガハムシ(害虫)
アスパラガスが好きな害虫です。6mmぐらいの小さな虫ですが、存在感があります。捕まえようとすると、ポトッと下に落ちます。甲虫系の昆虫は、落ちて死んだふりします。

★ウリハムシモドキ(害虫)
いろいろなものについていますが、ニンジンの葉が好きなようです。動きは緩慢ですが、捕まえようとすると、葉の裏に隠れたり、飛んだりします。体長6mm ぐらい。画像は妊婦さん、よく見かけます。

★ウリハムシモドキ(害虫)
北国に多い、羽が黒化したタイプ。一見クロウリハムシに似ますが、これは、まぎれもなくウリハムシモドキの方です。

★キスジノミハムシ(害虫)
2mmほどの小さな害虫で、名前の通り、近づくとノミのように跳ね捕まえるのが難しいです。ダイコンなどのアブラナ科につきます。

☆キタヒメヒラタアブ(益虫)
アスパラの周りで、ヒラタアブが元気に飛び回っています。体長約8mm。幼虫は、アブラムシを食べてくれます。たくさん子供を産んでください。

☆ホシツヤヒラタアブ(益虫)
このアブは、体長約9mm。ヒラタアブの仲間は長時間のホバリングが得意です。このような写真は簡単に撮れます。

・アシナガキンバエ
足の長い、小さなメタリックのハエ。体長約5〜6mm 。よく野菜の葉の上をせわしなく歩きまわっていますが、悪さはしていないようです。

・ヒシバッタ
雑草や野菜を食べる10mmぐらいの菱形のバッタ。すぐ飛び跳ねるので、捕まえることができませんし、撮るのも難しいです。野菜の被害の程度は不明です。

★オンブバッタ(害虫)
見た目はかわいいですが、葉っぱを食べる害虫です。青シソが大好物の様で、葉っぱに穴をあけています。

・セスジユスリカ(不快害虫)
6mmぐらいのよわよわしい蚊で、血は吸いません。どぶで発生し、幼虫は釣り餌のアカムシ。野菜には害はありません。

★マメコガネ(害虫)
大きさ12mmのメタリック調コガネムシ。大豆の葉をモリモリ食べ、大きな穴をあけます。幼虫は、土の中にたくさんいます。

・ヨツモンキヌバコガ
黒地に4つの黄色い紋がある体長12mmのガ。幼虫は10mmぐらいの青虫で、雑草のアカザを食べます。野菜の被害はないようです。

☆ナツアカネ(益虫)
アキアカネに似ている赤とんぼで、体長は約4cm。オスはだんだん赤くなります。トンボ類は、小さな虫を食べてくれる益虫です。

★ナスノミハムシ(害虫)
ナストビハムシとも言います。体長2mm、つやつやの羽根と逞しい足の持ち主です。小さな虫の撮影は、体勢が悪くて手ぶれしたり、小さすぎて見失ったりと、難しいです。

・エンマコオロギ幼虫
幼虫は、体に1本、白い横線があります。草や野菜、虫の死骸などを食べる雑食ですが、畑に草が多いせいか、野菜の被害は今のところないようです。

・ヤケヤスデ(不快害虫)
体長2〜2.5cm、節の数は20で黒褐色した虫です。幼虫の時は白いですが、だんだん黒っぽくなります。ミミズのように腐植質のものを分解してくれますが、つぶすと臭い毒のある体液を発します。


2009年6月の虫たち

テントウムシの仲間が目立ちます。甲虫類は撮りやすい。

☆ナミテントウ(益虫)
 二紋型と紅型のランデブー。子をたくさん産んで、アブラムシを退治してください。

☆紅型のナミテントウ(益虫)
 北国に多いタイプです。紅型のメスは、黒っぽいオスが好きだそうです。つやつや、かわいい。

☆二紋型のナミテントウ(益虫)
 かわいい二紋型。南の地方に多いと言われていますが、秋田では紅型と同じぐらい目につきます。温暖化かな?

オオニジュウヤホシテントウ(害虫)
 ナス科(トマト・ジャガイモなど)の葉を食べる害虫。益虫の方はつやありですが、害虫の方はつや消しです。

★ナガメ(害虫)
 カメムシの仲間で体長1cmぐらい。ダイコン、ナタネなどのアブラナ科につき、見つけやすい虫。

★キスジノミハムシ(害虫)
 黄色の筋、ノミのように跳ね、葉を食べる、2mmほどの害虫。 小さく目立たなく、捕まえるのが大変。